夫(旦那)・妻がうつ病になった時はどうすればいい?



自分の夫や妻がうつ病だとわかった時、どのような接し方や看病をするのが望ましいのでしょうか。適切なサポートの仕方を紹介します。



家庭で見られるうつ病の兆候


夫や妻がうつ病になった時、最初に気づくのは身近にいるどちらかと思われがちですが、身近な人ほど、相手のことをわかりきっていると思い込んでいるので、その分違いに気づきにくいものです。まずは、家庭で見られるうつ病の兆候を紹介します。


・眠れない、朝起きられない

・食事をとらない

・テレビや新聞を見ない

・入浴しない、身なりに気を配らない

・声が小さくなった、表情が乏しくなった、笑わない、動きがスロー

・休日も外出しない、家にこもっている、ゴロゴロしている

うつ病になった本人も、自分がうつ病だと認めたくない、心配をかけたくないなどの理由から、相手に隠していることも。共働きだった場合は、一緒に行動することが少ないので、相手の異変に気づくのがさらに遅くなります。この場合は、休日にも外出せず、1日中家にこもっているかどうかが、うつ病を判断するポイントになります。




うつ病の夫や妻への接し方

うつ病の相手に対しては、次のようなことを注意して接するようにしましょう。



病気だということを理解する

家の中でいつまでも寝ているからといって、なまけているわけではありません。病気なのだと理解し、本人のつらさに寄り添うことが大切です。



休養できるように協力する

心身の休息がうつ病治療の大前提です。本人がゆっくり休める環境を家族全員で協力し合い、つくってあげるようにしましょう。



「大切な決断」は治療が終わるまでしない

うつ病患者は、脳機能の低下により判断力の鈍った状態にあるため、誤った判断をしてしまいがちです。離婚、退職など、重大な決断を口にした時は、病気が治った後で話し合うよう言い聞かせましょう。



自殺願望は病状のひとつと考える

うつ病患者が「死にたい」と口にするのは病状のひとつです。「なんでそんなことを言うの?」など責めるのではなく、「病気のせいでそう思っているだけ」と理解して、相手に孤独を感じさせず寄り添ってあげるようにしてください。危険な様子がある場合は主治医に相談しましょう。入院治療なども自殺を防ぐ手段となります。


ヘルスケア大学から引用

2015.11.12